今と昔の散歩をしてきた今日この頃

私は建築の学校に通って半年になります。建築の創作に意欲的なサークルに加入したのがきっかけで、先輩方にあるコンペに誘っていただきました。

ということで、そのコンペ対象の地である押上付近の木密地域に行ってきました。そこにはその名の通り、住宅と住宅が密集した世界が広がっており、今の私の生活からは考えられない環境がそこにありました。

道は狭く、消防車が入ってこれないところが多いため、防火用水や井戸が到る所にあり、難所ばかりが目立っていましたが、1時間も歩けば、その地の良さがどんどん私の中に浸透してきました。

道がほとんど私道の為、住む人たちの生活、性格、感情がそのまま溢れていて、歩いていてとても楽しかったんです。発展して整備されたきれいな道よりも、今まで歩いたどの道よりも、今の私の足元にはない大切なものがたくさん落ちている、そんな道だったと思います。

道が狭いゆえに顔見知りになる、相手の空気を感じる、距離感を決める、付き合い方を決める。

ご老齢の方々が多いゆえの助け合いの精神、家が近いがためのこころの解放感。

そんな人間らしい工夫。

今の利便性だけを考えて、問題を排除し続けたこの世界に、忘れてはいけない大切な何かが、そこにはたくさん溢れていたんです。

2014/11/18 今と昔の散歩をしてきた今日この頃 はコメントを受け付けていません。 未分類